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amazonレビューが50以上! 「メルヘンでかわいい女の子の衣装デザインカタログ」

2020年5月15日
編集後記
石井貴大

こんにちは、企画制作部の石井です。

僕はイラストを見るのも描くのも好きでよくこういった本を作っているのですが、
その中でも飛び抜けて高い反響をいただいた一冊

佐倉おりこ著
メルヘンファンタジーな女の子の衣装デザインカタログ

(玄光社)

をご紹介します!

※前回私がブログで紹介した「メルヘンファンタジーな女の子のキャラデザ&作画テクニック」(玄光社)の第2弾になります。
記事はこちら↓
重版出来3刷御礼! メルヘンでファンタジーなイラストの技法書! 『メルヘンファンタジーな女の子のキャラデザ&作画テクニック』

 

発想が広がる衣装デザインのカタログ

本書はキャラクターデザインに使える、衣装デザインのカタログです。
衿や袖、スカートやズボンなど、衣装をパーツに分けて、
これでもかという程たくさんのデザインを掲載しています。

その数なんと918種類!

しかもそのパーツを、自由に組み合わせてデザインに使って頂いてOKなのです!


本書の目次。たくさんのパーツに分けられている。

キャラクターデザインは、デザインの引き出しをたくさん持っていなければならない、
という点に難しさがあります。

設定や性格を想像することができても、絵を上手に描けても、
新しくて魅力的なキャラクターのビジュアルをデザインする、
というのはまた別の能力。

服装に普段から興味を持って調べていないと、
実際のビジュアルイメージに起こすのは非常に難しく、
既存のキャラクターと似てしまうなんてことも多々あるものです。

本書はそんな悩みを解決してくれる、
かわいい女の子を描く際に外せない一冊となっております!

 

組み合わせてデザインができる!

 

本書の構成は大きく、
・ キャラクターデザイン作例のページ
・ 衣装デザインカタログページ
に分かれます。

キャラクターデザイン作例のページ

 

衣装デザインカタログページ

 

キャラクターデザイン作例のページでは、
衣装デザインカタログページに掲載されたパーツを元に構成された
書き下ろしのキャラクターデザインを、性格別に全36例紹介しています。

読者の皆さんには、この作例のように、パーツのデザインを自由に使うことで
オリジナルのキャラクターデザインを制作していただける、
というのがこの本の魅力です。

思うままにペラペラとページをめくりながらいいと思ったパーツを取り入れたり、
どうしてもイメージが浮かばないパーツのデザインをこの本で探して持って来たりすることができます。
つまりこの本が、キャラクターデザインのための、引き出しそのものとなっているのです!

 

イラストレーターなら、きっと誰もが欲しかった本

 

この本は、著者の佐倉さんからの提案からはじまりました。
一冊目が終わったあとの打ち合せで、
「絵で分かる衣装デザインの資料集のようなものがあったら面白いと思って」
というお話があり「それは確かにほしい!」と私や版元の方も賛同して
一気に内容が膨み、案の原型ができました。

私個人はかわいい女の子を描くのが好きでしたが、
いかんせん男であるため女性のファッションには疎く、キャラクターデザインは難儀でした。
そんなとき実際のファッション雑誌やネット検索などをして資料を探すのですが、
なかなかこれというものを見つけるのは難しく、時間もかかります。
また、実際の写真からイラストのキャラクターデザインを想像するのも
意外と上手くいかないものです。

しかし本書はこれらの問題を解消できます。
パーツごとにデザインが整理されていて、
絵で描かれているのでイラストに取り入れやすく、
作例があるのでどのように使えばいいのかも想像がつく!
ですからこれが一冊手元にあるだけで、デザインの幅をぐっと広げることができるのです。
私がイラストレーターとして仕事をしていたとしたら絶対にほしいと思いました。

とくに佐倉さんはキャラクターデザインが上手く、
多くのデザインを作り出すことのできる希有な作家さんです。
デザインをカタログのように並べるというコンセプトは、
佐倉さんのよさを存分にいかした企画でもありました。
これはもう、まちがいないと思いました。

そうして出来上がったこの本は、本当に多くの方に受け入れられ、
第一弾の「メルヘンファンタジーな女の子のキャラデザ&作画テクニック」よりも大きな反響をいただきました!

本書も既に三刷りを越えており、まだまだ売れていると聞きます。
本当に、ありがたいことです。

ぜひとも今イラストレーターを目指しているみなさん、本書を買って読んでみてください!
クオリティも点数も、納得の一冊になっていますよ。

石井貴大
スタジオダンク企画制作部所属。アニメ、ゲーム、マンガが好きで、同人誌即売会に参加することもしばしば。好きが高じて自分でイラストを描いたり、ゲーム制作会社にいたりした。現在は主にイラスト関連書籍や児童書籍などを担当。