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採用面接から、入社後までをふりかえる。

2022年1月28日
コラム
江島

新人編集者の江島(えしま)です。

 

入社半年にして、今回初めて会社のブログを書くことになりました!

 

何を書こうか迷っていたのですが、

以前、社内の朝礼で

「面接の時に、“会社のブログを読んだ”と言ってくれる人も多い」

という話が出ていたことをふと思い出しました。

 

給料などの条件面の他にも、

「どんな仕事なのか」

「自分に向いているのか」

こういった情報は、採用される側にとっては気になるところですよね。

 

もちろん「入社したけど、思っていたのと違う……」を防ぐために面接をするわけなので、気になることはその場で聞いてしまうのが一番ですが、

「こんなことを聞いたら落とされるのでは……!?」と思ってしまう気持ちも良くわかります。

 

 

そこで今回は、私が実際に採用面接で聞いたことや、

入社後に仕事をしてみて感じたことなどをまとめてお伝えしようと思います!

この業界・業種に興味がある方の参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

編集者は企画の立案から完成までの期間に、さまざまな業務を担当します。

調整役、原稿執筆、調整役、取材、調整役、調整役……という感じで、お気づきの方もいるかと思いますが主に調整役です。

本が完成するまでのスケジュール、作業の進行を管理します。テレビでいうところのディレクターです。

 

とはいえ、本の内容によっても任される仕事は異なります。

例えば、私の所属部署が担当している『ネイルUP!』(ブティック社刊)だと、誌面が出来上がるまではこんな感じ。

 

1.企画を考える

『ネイルUP!』は季刊誌なので、その季節に合わせたテーマや、ネイルのトレンドを参考に企画の内容を練っていきます。

 

2.ラフを描く

マンガでいうとネーム、CMや映画でいうと絵コンテです。

▲先輩の書いたラフ(右)を拝借しました。

ラフを書き終えたら、デザイナーに渡します。ラフに書いてある要素を押さえつつ、見やすく整えてもらいます。

左が実際に仕上がった誌面。

 

3.文章や写真を用意する

原稿を書いたり、撮影をして写真を用意したりします。

『ネイルUP!』の撮影では、ネイリストのプロの技を間近で見ることができます。

 

4.チェックして完成!

そのページの関係者や、第三者が内容をチェック(校正)をして問題なければ完成、校了となります。

 

実際に働いてみても、一般的な転職サイトや、「編集者に密着してみた!」のような動画・記事で紹介されている内容と大きくズレていないと思いました。

 

私が、仕事に関して面接で聞いたのは、

ずばり!「実際に残業がどのくらいあるのか」です。

 

編集者というと、

休みがない、毎日終電で帰る、といった書き込みがネットにあふれており、

私自身その書き込みを見て恐々としていました。

 

結論から言うと、これは時期によります。

面接で聞いた時も、まったく同じ答えでした。

 

〆切というものがある以上、それを守るために帰りが遅くなることはあります。

書籍は一人では作れないので、誰かの仕事を待つ時間も発生します。(もちろん、自分の仕事を待ってもらっているときもあります)

 

こういった理由で残業が発生しますが、業務が落ち着いている時期は問題なく帰宅できているのでご安心ください!

 

▲帰宅後はゲームに興じたり、趣味の延長で韓国語の勉強をしたりしています。本の身ぐるみ(カバー)ははがす派。

 

 

 

 

 

私がもう一つ面接で聞いたのが、

「この仕事を長く続けられる人の特徴」です。

 

この質問に関する答えは「なんだかんだ、やっぱり本が好きな人」でした。

 

先ほど書いたように、毎日定時の退社が常ではない仕事なので、

この職業の性質や仕事内容に対して、自分が納得できる理由を持っておく必要があります。

 

面接で答えを聞いたときは「それはそうなんだけど……」となんだか肩透かしを食った気分でしたが、実際に業務に携わってみると、「書籍が好き」は自分を納得させる理由の一つなのかなと思いました。

 

ほかにも、「編集者に向いている人」と検索してみると、

・企画力のある人

・コミュニケーションがとれる人

などがよく挙げられているようですが、

なんだか参考になるような、ならないようなフワフワした内容ですね……。

 

自分が読みたい本の企画書を実際に作ってみたり、編集者に求められるコミュニケーションがどんなものか想像してみたりするといいかも。

 

また、弊社は実用書を中心にさまざまなジャンルの書籍を制作しているからか、

編集者自身も、ノンジャンルで引き出しの豊富な人が多い印象です。

入社前は「職人気質で厳しい人が多いのかな」と勝手に想像していましたが、その点は杞憂でした。

 

>>>バラエティ豊かな弊社の制作実績はこちら

 

 

 

 

長くなってしまいましたが、同じ業種でも会社によって雰囲気が異なると思うので、あくまで一例としてとどめていただければと思います。

 

少しは参考になりましたか?

 

最後になりますが、私は第二新卒(既卒)で編集業を志して、周りのいろいろな人から無理だと言われました。

ハローワークで編集の仕事がしたいと伝えても、「倍率が高くて難しいから」という理由で求人票すら見せてもらえませんでした。

 

ですが、ありがたいことにこうやって仕事ができているので、やりたい気持ちがあれば思いきって飛び込んでみるのもいいかもしれませんね!

 

江島
フィグインク所属。東京生まれインターネット育ち。絵は描くのも見るのも好きです。好きな芸能人は安住紳一郎。