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ミニマムな空間に魅力が満載! 日本最古の遊園地「浅草花やしき」にきました!〜オトナ編〜

2019年10月18日
浅草案内
松本

みなさんは、浅草に日本最古の遊園地があるのをご存知ですか? それが「浅草花やしき」です。

開園は江戸時代末期の嘉永6(1853)年といわれており、この年はなんとペリーが黒船で日本に来航した年。今年で開園166周年を迎える、老舗中の老舗遊園地なのです。

また、花やしきはとても小さい遊園地としても知られており、園内の一周はおよそ350m。小さな園内に、22のアトラクションが設置されています。

現存する最古のジェットコースター

そのなかでも、一番人気のアトラクションが「ローラーコースター」。昭和28年に完成した、日本で最も歴史のあるジェットコースターです。

アトラクションの看板にはレトロなイラストが描かれています。オカッパのセーラー服の女の子と、右の男の子はパイロットの格好でしょうか? どことなく特攻服にも見えますが……。

待機列にはこんな注意書きが。そもそもタバコを吸いながらジェットコースターに乗った人がいたんでしょうか? こういう端々に花やしきの長い歴史を感じることができます。

こちらはコースターのシート。赤いレザーがレトロでとってもお洒落です。

 

注意書きにもあったとおり写真を撮ることはできませんでしたが、ローラーコースターのコンセプトは「下町のど真ん中を爆走する」という不思議なもので、銭湯や民家を模したセットに突入します。

一周はおよそ1分30秒。最高時速は42kmと原チャリ並みですが、隣接する建物のギリギリを走り、ゆっくりのペースになったかと思えば、急に「ガクンッ」と落下したりするので、絶叫系が苦手な私には十分スリルを感じたアトラクションでした…。

 

本物の霊が出る! 雰囲気抜群のお化け屋敷

次に訪れたのは、2Fにある名物アトラクション「お化け屋敷」。実はこちらのお化け屋敷には本物の霊が出るという噂があるのです……。

以前は1Fに設置されていたというお化け屋敷。

しかし、

「誰もいないはずなのに中から足音が聞こえた」

「子どもが一人で入ったはずなのに最後まで誰も出て来ず、点検しても誰もいなかった」

「特例での撮影の際、カメラのバッテリーが突然切れた」

など、怪奇現象があとを絶たず、取り壊しになってしまいます。

一体、なぜこんなことが起こったのでしょうか?

植物園だった花やしき。明治に入ると、動物や見世物、遊戯機器などが設置されるようになりました。大正〜昭和初期にかけては日本有数の動物園となるのですが、関東大震災が起きたことで、花やしきが避難所として使用されます。その際に殺処分された動物の霊が彷徨っているといわれているのです。

園内には動物たちの慰霊碑が建てられています。

 

普段は『IT』や『シャイニング』などのホラー映画、伊藤潤二や呪みちるなどの恐怖漫画を好んで親しむ私ですが、ビックリ系は大の苦手!

お化け屋敷の中も撮影不可のため写真はありませんが、お経が延々と流れる薄暗い空間には、日本人形がずらーっと並んでいたり、ろくろ首や落ち武者が襲いかかってきたりと、息つく間がないほどの恐怖が襲いかかってきます!

なお、こちらのお化け屋敷は自分で扉を開けて進んでいくのですが、途中にふたつの扉がある場所があります。

片方は通常の通路につながっていますが、もう片方は…!

私はいきなりアウトな方を開けてしまいました。本当にビックリした。もう二度とあんな失敗は犯しません。

こんなの飲んでも大丈夫⁉︎ 大人気ファストフード店の裏メニュー!

立て続けに怖い思いをしてしまったので、休憩スペースでひと休み。

花やしきでは、ケバブやチュロス、ホットドックなど、さまざまな軽食を楽しむことができます。

特に私のオススメなのが、ファストフード店「フロル」。人気の「ロングポテト」は、マク○ナルドに負けず劣らずの絶品メニューです!

 

また、このフロルにはメニュー表にはない裏メニューが隠されています。

その名もなんと「マリファナドリンク」!

花やしきのメインキャラクター! みんな大好きパンダカー

お腹もいっぱいになったので、最後は楽しい乗り物に乗って帰ります。

休憩スペースの横にいるのが、花やしきのメインキャラクターともいえるパンダカーです!

とっても愛くるしい。

 

料金は1回200円。フコフコのパンダにまたがり、童心に帰ることができます。

ちなみに「バック」のボタンを押すと「ピーッ ピーッ」と本物の車のバック音が流れます。

決してメルヘンな音は流さない。それが花やしきなのです。

家族にもカップルにも! 浅草に来たら一度はおいで

花やしきには、植物園だった名残で現在もいたるところに植物があふれており、とても和やかな雰囲気が漂っています。

今回は紹介しておりませんが、園内にはお子さま向けのアトラクションも数多くあり、家族連れや若いカップルたちがたくさん見受けられ、非常に賑わっていました。

 

ミニマムな空間を余すことなく利用した、浅草屈指のレジャースポット。

浅草にお立ち寄りの際は、ぜひ訪れてみてください。

 

……あれ?

 

どっかで見かけたことあるような……。

 

 

「浅草花やしき」  https://www.hanayashiki.net

〒111-0032   東京都台東区浅草2丁目28−1

入園料

・未就学児                                    無料

・小人(小学生)                             500円

・大人(中学生以上〜64歳)       1,000円

・シニア(65歳以上)                   500円

・障がいをお持ちのご本人様    無料

※障がい者手帳をご提示ください。詳しくはホームページの注意事項をご確認ください。

フリーパス(入園料別途)

・未就学児(2歳以上)                 2,000円

・小人(小学生)                             2,200円

・大人(中学生以上〜64歳)       2,500円

・シニア(65歳以上)                   2,000円

のりもの券(入園料別途)

・普通券(1枚)                                       100円

・回数券(11枚綴り)               1,000円

営業時間:10:00〜18:00(通常)

※閉園時間はイベントにより異なる場合があります。

松本
スタジオポルト所属。紙媒体もまだまだ捨てたもんじゃない! 読者の心を抉るような内容の本を制作していきたい駆け出し編集者。