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【編集者冥利に尽きるとき】誰よりも先に作家さんの作品を見ることができるとき!

2021年10月5日
編集後記
橋本真優

皆さんはモンスターや幻獣についてどこまで知っていますか?

映画や漫画、ゲーム、アニメなどなど、さまざまなメディアに登場するモンスターや幻獣は、なじみの深い存在ですが、その成り立ちまでを知っている人は少ないでしょう。

これらは、神話や伝承、物語から生まれているものがほとんどで、今でも既存のモノから派生した新たな種が生まれており、絶えず変化を続けています。たとえば「ドラゴン」も神話や伝承から生まれ、その後さまざまな姿で描かれています。

そんなモンスターや幻獣が、大迫力のイラストになって登場しているのが『大迫力!世界のモンスター・幻獣大百科』(西東社)です。


『大迫力!世界のモンスター・幻獣大百科』(西東社)/監修 山口敏太郎」
世界中で生まれたモンスターや幻獣を大迫力のイラストと解説で、徹底紹介。

本書は、発行部数累計53万部を突破した大人気シリーズ「世界の妖怪大百科」(山口敏太郎 監修)をリメイクしたものです。

新規のモンスターを10体追加しており、章ごとに合わせたモンスター・幻獣を計100体以上紹介しています。

『迫力のあるイラストに仕事中ワクワクが止まらなかった……』

この「世界のモンスター・幻獣大百科」は、私が初めて編集を担当した本です。

編集の右も左もわからぬままスタートを切った制作の中で、驚きで興奮が止まらなかったのが、イラストレーターさんから送られてくるイラストでした。

私の言葉足らずのオーダーにもかかわらず、大迫力のイラストが仕上がってくる。

その度に童心に帰ったような気持ちになりました。イラストを印刷しては見入り、しばし編集作業が止まるくらい(笑)。

誰よりも先にイラストを見られることが編集者冥利に尽きると実感しました。

そんな私が、特にテンションが上がったイラストを一部ご紹介します。


世の男子が大好きであろう、カッコいいヴィジュアルとこだわったディテールが、大変魅力的。


ツルハシの質感や本物のように輝く宝石のリアリティーに感動しました。

また、アニメやゲームで数多く登場している「フェンリル」が、私は子どもの頃から大好きで、今回職権乱用と言いますか、
臨場感ある「フェンリル」をリクエストし、描いていただきました。


今にも鎖を破り飛び出してきそうな臨場感がたまりません。

本書はモンスターの説明ページだけでなく、系図や生息地マップなど、さまざまな角度から楽しめる要素が盛りだくさん。

制作中「こんなモンスターもいるんだ」とか、「このモンスターカッコいいな」とか、読者の気分に浸ることも多々あり、つい編集作業を忘れることも。大人になっても子どもの気持ちは忘れてはいけないと感じました。それを提供するのが自分の仕事だとも感じています。

橋本真優
スタジオポルト編集部所属。鋭意奮闘中な駆け出し編集者。ドキドキ、ワクワクを求める人に。本の素晴らしさを伝えたい。水族館のクラゲが好きです。